3Dプリンタ 導入事例

3Dプリンター導入事例 有限会社コバック 様

● Value 3D MagiX シリーズ MF-1000 6台 [ 2015(平成27)年6月 ]

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代表取締役
小林 太志社長

有限会社コバック様は岐阜県高山市内に本社工場を持ち、小・中学校向け算数・数学用教材備品や立体模型を製造する会社です。 業界大手5社の内4社へ製品を納入しています。先生用大直線定規・直角定規・大分度器・大そろばんも製品アイテムの一つです。
今回は6台のMF-1000がフル稼働中にもかかわらず、小林 太志 社長にお話しを伺いました。

「少量多品種の生産に役立ちコスト的にも貢献してくれています」

— どうして3Dプリンタを導入されたのですか?
● 小林社長 業界の性質上、少量多品種の生産が非常に多く、従来の木工加工や樹脂成型の製造方法ではコスト的、納期的に間に合わず困っていました。当社の製品でも、400種類程有り、その部品となると10,000点位になります。教科書に掲載されていると、年間で10セットしか出荷されない製品でも、生産しなくてはなりません。

— 実際にMF-1000を使用された結果はいかがでしたか?
● 小林社長 複雑な形状の製品や部品でも、必要に応じて1個からすぐ製造できるので、無駄な在庫を持つ必要がなくなり、大変助かっています。また、取引先への新製品の提案など、サンプルがすぐ作れることや、外注先との打合わせ見本を提示出来るので、短時間で間違いの少ないモノづくりが出来る様に成りました。

— 最初に使われた3Dプリンタは海外製のものだと伺っていますが、MF-1000に切替えていただいた理由は何ですか?
● 小林社長 初めは海外製の3Dプリンタが殆どでしたので、選択の余地が有りませんでした。 製品の外観は良いのですが、毎日8時間フル稼働してみると、すぐに故障してしまいました。 アフターサービスはセンドバックしか有りませんでした。期間も1箇月ぐらいかかりましたし、費用も最低でも、3万から5万位はかかっていました。フィラメントは今のMUTOHさんと比べると、2倍から3倍以上していました。その点MF-1000は外観よりも、精度や耐久性の必要な個所にはしっかりとした部品を使っていたので、これならと思って使っています。(現在約一年間フル稼働しているものもありますが、大きな問題は有りません。)

— 今後3Dプリンタの活用はどの様に拡がって行くのでしょうか?
● 小林社長 3Dプリンタは少量多品種の製品の製造に向いています。ですから、他の製造方法では難しい高付加価値のある製品をどんどん開発して行きたいと思っています。

— MUTOHへの要望は有りますか?
● 現在のフィラメントはどうしても、リールの最後の方は造形途中で切れてしまうので、捨てていますが、残りのフィラメントを新品のフィラメントと溶着して、太さをそろえる様な道具も作ってほしいです。また、私どもの様な製造メーカーには消耗パーツ等は部品供給していただけると助かります。
スライサーソフトも、まだ良くなると期待しています。

小林社長 どうもありがとうございました。今後ともご愛顧の程、よろしくお願い申し上げます。

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