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山口証券印刷株式会社 様
VJ-628MPの優れた印刷力で生み出すサンプルは
最高のプレゼンテーションツール

ValueJet 多目的・MPインク

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1921年に創業し、鉄道やバスの乗車券といった有価証券の印刷を手掛けてきた山口証券印刷株式会社。近年は鉄道関連のポスターや記念切符、オリジナルグッズのほか、その印刷技術を応用し、高いセキュリティ性が求められるカード類をワンストップで製造。ネット専用プリペイドカード「POSA®カード」の国内シェアは、なんと8割を誇るという。また、2017年には切符をモチーフにしたステーショナリーブランド「Kumpel®」を始動。レトロなデザインが女性たちの心を掴み、メッセージカード「いろ色きもちきっぷ」は、日本文具大賞2021デザイン部門でグランプリを受賞した。
常に時代のニーズを先読みし、新たなジャンルを開発してきた同社は、2021年7月、サンプル制作用に武藤工業のインクジェットプリンタ「VJ-628MP」を導入。なぜ導入に至ったのか、「VJ-628MP」導入後の変化や今後の展望について話を聞いた。

決め手は「コストパフォーマンスの良さ」と「省スペース設計」

「2010年頃まではレーザープリンタでサンプルを製作していましたが、専用紙でしか出力できず、色調整もできていないため、クライアントがイメージを掴めないことが多々ありました。結果、校正としては不完全で修正が頻発し、納期までのスケジュールが常にタイトだったのです。そのため、プリンタを導入する際に最重要視していたのは、本紙に出力できること、実際の印刷物に限りなく近い色を再現できること、出力のスピード感の3点でした」と話すのは、インセンクス事業部部長で、プロデューサーの山口誉夫さん。その後、本紙対応の他社プリンタを使用していたが、保守契約の終了を機にVJ-628MPへのリプレイスを決意した。
「設置場所に限りがあり、コンパクトな機種を求めていたときに思い出したのが、以前カタログで見たVJ-628MP。実際に設置してみても省スペース設計で場所をとらず、操作性も高いなと感じています」と、イメージング課の入稿マネージャー・久島道大さん。
さらに「Japan Color 2011プルーフ機器認証」取得の安心感がありながら、本体価格は従来機よりもダウン。従来機で使用していたカラーマネジメントソフトウェア「CGS ORIS Flex Pack」をバージョンアップするだけで対応できた点も大きく、「イニシャルコストが抑えられた」と評価する。

VJ-628MPの導入でサンプルの制作期間が1/5に短縮

VJ-628MPに搭載されたMP31インクの特長は、あらゆる素材に対応すること、素材の質感を残しながら自然で美しい色彩表現が可能なこと。乗車券やカードのビジュアル面、展示会用POPのほか、「Kumpel®」の小ロット商品など、さまざまな印刷物を扱う同社の目的にピタリとマッチした。「発色がよく安定していますし、ホワイトインクで印刷できることでデザインや試作の幅も広がりました」と、画像レタッチや色補正、プリンタ操作を担当する力石 源さんも喜ぶ。
リプレイス前のプリンタは出力後の乾燥に時間を要す上、うまく乾燥できず、インクがにじんで再出力しなければならないこともあったが、導入後はそういったトラブルも解消された。また、『MUTOHステータスモニタ』で、プリンタの状態をパソコン上で確認できるので便利。MPインクは乾きがよく出力時間も短縮されたため、スケジュールを立てやすくなったという。「レーザープリンタの時代に比べ、サンプルの制作期間は1/5ほどに短縮できた」と、山口さん。かねてからの課題だった納期管理も改善されたようだ。

完成度の高いサンプルはプレゼンを勝ち取るために不可欠

VJ-628MPで制作したサンプルを、山口さんは「最高のプレゼンテーションツール」と称賛する。
「過去には時間をかけて企画書を作って臨んだ時代もありましたが、どんなに頑張ってもイメージが伝わらない。ところが『こうなりますよ』とサンプルを見せるだけで、みるみる話が進むんです。色校正・本機校正をとる際も、外部に出せばデータ入稿から2~3週間を要するところ、VJ-628MPがあればその日のうちに社内で印刷・加工して発送するので、翌日には現物に近いサンプルをクライアントに届けられます。圧倒的なスピード感と色の再現性、リアルな形状。これは、大きな強みではないでしょうか」
keep in your value―あなたの価値を守る―。
創業以来、山口証券印刷が掲げているスローガンだ。「ただ価値を守るだけではどうしても無機質になってしまうので、表面は楽しく、裏面ではセキュリティが守られているものを作り続けていきたい。そのためには、ビジュアルの再現性が必須です。サステナブルな素材にも需要が高まっているので、VJ-628MPを活用して今後さまざまな素材にトライしていきたいです」と、山口さん。常に時代に寄り添い、人々のニーズに耳を傾けてきた同社の挑戦はまだまだ続く。

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    久島 道大 様(左)、 山口 誉夫 様(中央)、 力石 源 様(右)
  • 【ご導入製品】 VJ628MP

会社情報

山口証券印刷株式会社
創 業:大正10年10月1日
設 立:昭和26年6月11日
営業種目:POSAカード・ギフトカード、磁気カード、ICカード、各種カード、鉄道・バス・船舶・モノレール・ケーブルカー・スキー場等の乗車券全般、レジャー施設その他の入場券、乗り物券、回数券、株券等証券類全般、帳票類、ポスター、カタログ、POP関係・立体制作物・DVDジャケット、パッケージ、ノベルティー・グッズ関連、他印刷物・加工物全般
「POSA」は日本ではインコム・ジャパンの登録商標です。
公式ホームページ https://www.yamaguchi-s-p.com

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