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株式会社ピーエムオフィスエー様
ファン300人&VJ-404GT諏訪姫Tシャツに見える「可能性」

ValueJet ガーメント

画像1 404GTを使って諏訪姫をプリント。たまに「御柱祭」関連のオリジナルTシャツをまとめて受注することもある。まだ導入して半年。スタッフ教育も終わり、これから本腰を入れてウエアプリントに取り組んでいく。諏訪姫グッズとして販売されているハンドタオルやスポーツタオルなども、404GTを使ってプリントしている。

 長野県のJR上諏訪駅と茅野駅を結ぶ国道沿いにある「PLUM SHOP 諏訪店」。広い店内にはプラモデルやフィギュアの他、いわゆる「アキバ系」向けの商品が大量に並んでいる。
 店の奥には、ご当地キャラ「諏訪姫」が全面に力ーラッピングされたレーシングカーと「PLUMプリント工房」がある。工房内の機械は全て武藤工業製で、大判溶剤プリンター「VJ-1324」とカッティングプロッター「VC-1300」、小型厚物UVプリンター「VJ-426UF」。中でも重要な役割を担うのが、ガーメントプリンター「VJ-404GT」(以下404GT)だ。
 同店を運営するのは、金型の設計・製作を中心に様々な事業を展開する(株)ピーエムオフィスエー(長野県諏訪市・山口晃社長)。同社は東京・秋葉原に「PLUM LIVE SHOP秋葉原店」を出店しているほか、カーレースのラリーチームも持っている。
画像2 PLUM SHOP 諏訪店。運営するピーエムオフィスエーの主力は今でも工業系メーカーからの金型設計、製造。数年前から自社ブランドの「PLUM」を立ち上げ、オリジナルのプラモデルやフィギュアを発売している。アキバ系を揃えたのは、近くにそうした店がないから。

300人のファン垂誕「諏訪姫」Tシャツ

 諏訪店は404GTを使って、「諏訪姫」をTシャツにプリントするサービスを展開している。諏訪姫とは同社が産み出したオリジナルご当地キャラ。戦国時代に実在した人物がモデルで、諏訪市公認キャラとして市の様々な活動に参加しているため認知度も高い。その人気は諏訪市内にとどまらず、ファンは全国に存在。ファンクラブもあり、何と300人以上の会員がいるそうだ。
 諏訪姫Tシャツは彼らを中心に高い人気を誇る。あらかじめ用意された諏訪姫のデザインを好きな位置に配置してプリントする。絵は複数個配置も可能。価格は片面2000円(ボディ代込み)、両面は+500円。もちろん持ち込みデータのプリントもOKだが、「注文のほとんどが諏訪姫のプリントで、オリジナルデザインは少ない。こだわるお客様が多く、位置決めも『あと5mm上に』と細かい指定があります。自分だけの諏訪姫Tシャツを作る喜びを感じるようです」と同社の壺氏。
 諏訪店は市内の商業施設から今年3月に移転したばかり。そのタイミングで404GTを導入。お客のほとんどがガーメントプリンターを見るのは初めてで、「すぐ印刷できるの?」と驚くそうだ。404GTには専用ソフトが付属し、これを使えば画像をいくつも一度に配置できる。この機能が好評で、「小さな画像をいくつも入れる人が多いので使いやすい」(壺氏)。今ではアルバイト全員が404GTを使いこなせるそうだ。

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    写真左が諏訪店の店内。諏訪姫コーナーにはタオルや缶バッジなどもある。写真中央は諏訪姫Tシャツの人気デザイン。写真右の
    武藤工業のVJ-1324とVC-1300で作る諏訪姫ステッカーは大人気。1枚2,400円で、秋葉原店と合わせて毎月40枚は売れる。

濃色には溶剤で対応、決め手は「信頼関係」

 実は、最初に404GTの導入を考えたのは秋葉原店だった。
「東京五輪に向け外国人観先客が増えています。秋葉原店なら、デジカメで撮った写真をその場でTシャツにプリントするサービスができると考えた。しかし、スペースの問題でどうしても設置できなかった」(壺氏)。ところが、近年になって流れが変わってきた。
「外国人観光客が秋葉原に飽きてきた。その代わり、地方に足を伸ばすようになりました。諏訪には有名な『御柱祭』があります。それを見るために訪れる外国人が増えたんです。ならば、秋葉原店でなくても、諏訪店に404GTを置けばやっていけると考えた」。
 淡色ボディ用の404GTを選んだ理由は、「まだこの事業が始まったばかりで、白インクを効率よく使えるか不安だった。溶剤プリンターを持っているので、濃色ボディにはそれで対応できると判断しました」(壺氏)。
 溶剤プリンターの転写では、諏訪姫を中心としたデザインを38種類用意し、1デザイン600~700円。複数個所に転写してTシャツ1枚7000円の高額注文もあるというから驚き。

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    写真左はPLUMブランドのプラモデル。高精度の城プラモなど人気が高い。ちなみに、城プラモに小さな諏訪姫フィギュアを付けて販売したのが、諏訪姫誕生のキッカケだと言う。写真中央は武藤工業の厚物UVプリンター「VJ-426UF」。写真右のレーシングカーのカーラッピングも武藤工業のVJ-1324とVC-1300で。施工は武藤工業がおこなったそうだ。奥がPLUMプリントエ房。左奥に404GTが設置されている。

 数あるガーメントプリンターの中でも武藤工業製を選んだのは、長年の信頼関係によるもの。(株)ピーエムオフィスエーは昔から武藤工業の水性プリンターを使っていた。以降、大判溶剤プリンターやカッティングプロッターを導入。その間、同じサービスマンがずっと担当しているそうだ。壺氏は、「付き合いが長いので意思疎通しやすい。要望を送るとすぐ返事がある。弊社事業に関連する情報提供もしてくれるので、頼れる存在なんです」。
 今後は諏訪姫で認知を上げ、通常のウェアプリント注文の受注も狙うが、やってみたいのは「イベント出店してその場でプリント」。そのための宣伝やオリジナルデザインの準備を進めていくと言う。
 「諏訪姫」という人気コンテンツに300人ものファン。諏訪姫をどう活かし、Tシャツプリントに繋げていくのか、その可能性は無限に広がっている。

会社情報

株式会社ピーエムオフィスエー 様
住所 長野県諏訪市沖田3-22-1

 http://www.pmoa.co.jp/cp.html
 http://www.pmoa.co.jp/suwahime/index.html
OGBSマガジン45号に掲載
http://www.gendai-press.co.jp/ogbs_magazine
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(株)ピーエムオフィスエー
壺 氏
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