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マイティーファクトリー様
VJ-405GTが叶えた超短納期と笑顔と単価アップ

ValueJet ガーメント

画像1 原宿竹下通り店のVJ-405GT。縦に細長い店舗だが、設置スペースの小さなVJ-405GTなので、作業スペースも十分に確保できている。写真右上に見えるガーメントプリンターのサンプルがお客の注文を誘う。

「オリジナルTシャツいかがですか?スマホの写真が5分程度で印刷できます」。

 myT factory(マイティーファクトリー)原宿竹下通り店を訪れて驚いたのが、この呼び込み文句だ。 ウェアプリント店は全国に数あれど、「5分で写真Tシャツが完成する」とPRするのは同社だけではないだろうか。 マイティーファクトリーは「超短納期」を武器に、原宿と上野で2店舗を展開。 インバウンド需要を取り込むべく、訪れる観光客にオリジナルTシャツを提案している。 そして、この驚くべきビジネスモデルを担っているのが、武藤工業(株)の「VJ-405GT」だ。
 このシステムは2015年に発売されたガーメントプリンターで、CMYK4色モデル「VJ-404GT(以下、404GT)」白インク搭載モデル「VJ-405GT(以下、405GT)」の2機種がラインナップされている。 設置面積が同クラス機の中で最小ながら、プリント面積が420×576mmと広いのが特徴。本体の7インチタッチパネルで操作がしやすく、マグネットで簡単着脱できるプラテンにより、拡張性が高いのも魅力。 付属のレイアウトソフトにもこだわり、いくつもデザインが配置できたり、ソフト上で文字が入力できる点などがユーザーからの支持を集めている。
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マイティーファクトリー原宿竹下通り店の外観写真。
人通りが多過ぎるため、店頭が見えない。

熱転写とガーメントの2製法で超短納期を

 マイティーファクトリー原宿竹下通り店のオープンは2014年7月。 当初は熱転写でオリジナルTシャツプリントをおこなっていた。 あらかじめ用意されたデザインからお客に好きな絵柄を選んでもらい、文字を組み合わせてボディに配置して熱プレスすると完成する。 これなら早ければ約1分でお客に渡すことができるため、「後で送ります」が通用しない外国人観光客からも好評だった。 しかし、「お客様から画像のプリントやオリジナルロゴを印刷してほしいという要望が多かったんです」と、同社管理本部の太田健二氏。 従来は外注に出して対応していたが、「弊社のテーマはその場でTシャツを作って渡して、お客さんに楽しんでもらうことを大切にしています。 納期がかかるとそれが実現できない」。 画像プリントやロゴに対応するため他の製法も研究したが、「ガーメントプリンターが一番適している」と判断し、昨年10月に「405GT」を導入した。

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    原宿竹下通り店。店内には犬用のオリジナルウェアも用意している。店頭では405GTでの超短納期プリントをPR。
    右側の写真は熱転写用のシート。絵柄や文字など、膨大な量がストックされている。

ほぼ100%がスマホの写真をプリント

 「405GT」導入後、悩みの種だった「写真プリント」の注文が増加。 ほとんどの注文は1枚のみ。 プリント内容は結婚式のお祝いや誕生日や送別会でのプレゼントなど。 ほぼ100%がスマホ写真のプリントを希望すると言う。
 中には文字を入れてほしいという注文もあるが、「405GT」に付属するソフト上で簡単に処理できるため、それほど手間はかからない。 「405GT」はプリント速度も早いため、白Tシャツ注文なら約5分でお客に渡す。 「超短納期」を維持したまま、写真プリント注文の取り込みに成功した。
 写真プリントの価格は熱転写より高く設定。 熱転写だと白Tシャツ2890円~だが、写真プリントは白Tシャツ3980円~、濃色Tシャツ4390円~。 「405GT」導入後は平均販売単価が約3500円近くにアップした。
 2014年4月にオープンしたマイティーファクトリー上野アメ横店では、昨年10月に導入した「404GT」を今年2月に白インクモデルの「405GT」に変えた。
 同店でも熱転写プリントはおこなっているが、ガーメントプリンターでの濃色ボディ対応を始めてから2か月弱で「すでに売り上げ比率はガーメン トプリンターが5割を占める。 原宿店に比べて濃色注文が多く、7割が濃色ボディです」と同店の岩見康隆店長。 原宿店と同じく観光客をターゲットにしているが、アメ横だけに原宿より年齢層が高い。 注文客の多くは30代後半から40代の男性観光客。 「試しに1枚作ってみようと、おもしろTシャツを作る人が多い。 405GTでプリントしたTシャツを見ると、お客様はとても喜んでくれます。 熱転写よりもガーメントの方がお客様の満足度は高いと言えます」(岩見店長)。

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    上野アメ横店。「1分でTシャッ完成!!」のキャッチが目立つ。同店では手前に405GT、奥に熱転写のコーナーを設けている。
    以前熱転写を前に出していた時は、熱転写の注文が多かったそうだ。
    取材した3月の売上は約400枚。ガーメントプリンターと熱転写の割合は五分五分。
     
 「お客に楽しんでもらう」という同社のテーマに405GTはマッチしたようだ。 一方で、熱転写の方が製造時間が短いのも事実。 「今後は利益率と回転率、お客様のニーズを見極めながら、製法を使い分けていく、という次の段階に進んでいきたい」(太田氏)。
 観光客を相手に超短納期を掲げる同社が「405GT」を使ってどんな答えに辿り着くのか、これからも目が離せない。
 
■会社名
株式会社 熱転舎様
設 立:2014年5月
http://www.myt-factory.com/
店舗情報

myT factory 原宿竹下通り店
所在地:東京都渋谷区神宮前1-17-5

myT factory 上野アメ横店
所在地:東京都台東区上野6-11-7

OGBSマガジン42号に掲載
http://www.gendai-press.co.jp/ogbs_magazine
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マイティーファクトリー
上野アメ横店
岩見 康隆 店長
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